メダカの実験ビオトープを作ってしまった話
やぁやぁ、鈴木次郎だよ。
今回は、実験を兼ねてビオトープみたいなものを見よう見まねで作ってしまいました。
これが
こうなって
こう
殺伐としたブログにメダカが!
このビオトープは、高回転型の水槽をコンセプトに、栄養吸収力が強い水草を中心にしてガンガン水槽内の栄養素を吸収してもらい、成長した水草をトリミングをすることで肥料バランスを取っていきます。
水はカルキ抜きした水道水と、エビ水槽を換水した際に出た排水を混ぜて作っています。
バクテリアの定着も早いはず。
今後は、基本的にエビ水槽の排水を足し水していく事とし、こちらのビオトープはなるべく換水しない方向とします。
底床内にはテトラのイニシャルスティックを規定量の半分程度を満遍なく埋めています。
換水がなければ、カリウムの流出もなく、全て水草に行き渡るはずですが、どうなるか。
また今回は、大磯砂の酸処理を施していないため、放っておけばタンク内の水は徐々に硬度が上がり、アルカリ性へと進みます。
これは、大磯に含まれる貝や珊瑚の欠片からカルシウム等の成分が水中に溶け出して起こる現象です。
そこで、カルシウムやマグネシウムと拮抗させるためにカリウムを含むイニシャルスティックを施肥してみました。
カリウムが過剰だと逆に上記の微量元素の吸収障害を起こしてしまいますが、窒素やリンをあらかじめ多く含んでいる水槽水ならカリウムを投与することで、微量元素も含めて消費量を上げることができ、水質浄化になるはず!…という、考えに基づいています。
過剰にならないように、少な目に調整していく慎重な水槽の方針に比べて、高回転型は足りない栄養素を多量に投与してブン回すことでバランスをとるやや攻撃的(?)な采配と言えるかもしれません。
イニシャルスティックの基本データとしましては、窒素:リン:カリのバランスが1:0:25で、投入直後はpHを一時的に下げて酸性に傾けます。
その後、微生物の分解によって少しずつ溶け出し、今度はpHをアルカリ性へ上昇させます。
最後にカリウムは水草に吸収され、pHは元の数値に戻るはずです。
遅効性の肥料のため、水質への影響が少ないので扱いやすく、また長時間効果が持続するので結果的に施肥する回数が減るのが利点です。
今回は高富栄養対策に、余ったマツモ様と購入してきたアマゾンフロッグピットを浮かべ、底床内の栄養を使用してもらうためにショートヘアーグラスを埋めました。
ただでさえタライが浅いのに、下は底床とヘアーグラス、頭上にはマツモとアマゾンフロッグピットの根があり、メダカは少し泳ぎにくそうです。すまぬ。
26日現在、タライの中は壁面に緑藻の付着が見られるものの、水は澄んでいます。
メダカの健康状態もよくて、エサもよく食べてくれます。
アマゾンフロッグピットは購入した時点の葉が枯れ始め、それを補う勢いで次々とランナーを伸ばしつつ新しい葉を増やしています。
こうやって環境に適応していくんだなぁ、などと感心している次第です。
ヘアーグラスはまだ水上葉なので、来週末辺りには、一度刈り込んで水中化させる予定です。
最終的なゴールとしては、メンテナンスフリーのバランスドビオトープなのですが、果たしてその頂にたどり着けるかどうか。。。
試してみたいことも沢山ありますし、しばらくは退屈しなさそうです。
今後はメインのエビ水槽の傍ら、こちらも随時更新していこうと思いますので、どうぞよしなに。
タンクデータ
立ち上げ日:2017年8月16日
水槽:洗い物タライ 13L(100円ショップ)
底床:大磯砂(小粒)
濾過フィルター:なし
照明:なし
生体:クロメダカ 2匹
シロメダカ 2匹
楊貴妃メダカ 2匹
ミナミヌマエビ 若干
水草:マツモ様
アマゾンフロッグピット
ショートヘアーグラス
続きは次回の更新で。